Future Research Question 12「提供されたDHT介入の結果、どのようにユーザーが知覚・受容し、実行しているか(例えば、不安な気持ちを助長していないか、など)を検証できる仕組みの必要性」
実際提供されたDHTサービスを使用する労働者個人の背景(病気の既往歴、サービスの受容性、喜怒哀楽の気質など)は様々です。例えば、やや不安症の傾向がある個人がサービスを利用した場合に、「もしかすると重篤な精神疾患かもしれない」などと受け止め、不安を助長してしまう可能性もあるかもしれません。その他にも、繰り返し使用しても状態が改善しない場合には自己効力感が低下したり、逆に過剰な依存状態に陥る可能性もあります。
このようなユーザーの状態について使用者個人の同意を得た上で、DHTの使用頻度や使用時間、使用している時間帯などのPassive型データと併せて、ユーザーへのアンケートなどを通じたActive型データを収集・分析・公開できる検証の仕組みをサービス提供者側が構築する必要があります。